日々の投げ入れ箱

　緊急事態宣言を切り上げて無理矢理始めた聖火リレー。
　辞退者が続出し、まだあたふたしている地域もあるようだけど、以後、毎日、聖火リレーのダイジェストでNHKが放送しているのを見て、嫌な気分になった。

　有名、無名を問わず、誰がどんな気持ちで聖火リレーを走っているのかを流しているのだけれど、彼らは正気なんだろうか？と思えてならない。
　この、まだ全然コロナが収まっていない状態で、世界各国から、オリンピックは中止したほうがいい、延期したほうがいい、と言われている中で、笑顔で走れる彼らを、どうしても理解できない。

　本当にオリンピックができると信じているの？
　それとも、オリンピックはないだろうと思っているけど、一生に一度の聖火リレーは走りたいだけ？

　まったくコロナ禍が収まらず、ワクチン接種だっていつまでかかるかわからず、当然7月にはワクチン接種が完了するわけもなく、海外からの観客をたとえ迎える用意をしても、どれだけ来るかもわからず、人が集まったら集まったで、それが原因でまたコロナ禍が拡大することは容易に想像できる。
　にも関わらず、なぜ笑顔を振りまきながら走れるのか？
　もちろん、仏頂面で走るくらいなら、走らないほうがいいのだろうから、笑顔でいるのだろうけど、それは本当の笑顔なんだろうか？
　楽しいから笑顔でいるなら、それはそれでいいのだけれど、開かれない、もしくは開かれたら災禍にしかならないとわかっているオリンピックの聖火リレーをすることって楽しいの？

　どんな思いで聖火リレーを走っているのか、と思うと、嫌～な気分になるだけだから、見ないようにしている。