どこまでもママは過負荷。パパは何してるのさ?2008/08/10 21:22:13

 柔ちゃんがオリンピックで銅メダルを取った。すごいと感心できることでありながら、「ママでも金」が実現できなかった彼女は、メダルを取ったとはいえ、かなりの虚しさに襲われているような表情をしていた。

 新聞記事を読むにつれ、私には疑問しか残らなかった。
 「彼女はすごい。」と感心する夫は、一体何をしていたのだろう、と。
 出産はともかく、育児が彼女にとって、ものすごい負担だったことは、読むだけで想像できるのだ。
 粉ミルクではなく、おっぱいで育てたい人としては、授乳するしかない。ただし、それ以外のことは、誰だって手伝えるだろうに、誰も、何もしなかったのだろうか?

 野球選手である夫が、シーズン中に家にいないことがあるのはわかる。でも、一緒に暮らしているのに、何も手伝おうとしなかったのだろうか?
 シーズンオフの時なら、時間も空くだろうに、その間くらい、妻に練習に専念する時間を与える余裕もなかったというのだろうか。

 柔ちゃん自身が「完璧でないと」と思い込んで、夫には手を出させなかった可能性も否定できない。
 もちろん、完璧を目指し、家事育児をこなした上で、金メダルを取っていたら、満足感もひとしおだろうし、世間の反応もすごいものがあっただろう。
 そうだとすれば、やはり彼女は世間を知らないというか、考えが古いというか・・・。
 そんな“完璧”な状態で金メダルなんか取られた日には、一般のママたちは、またまた過負荷状態に追い込まれることになってしまうことがわからないのだから・・・。

 世間のまぬけな夫どもは言うだろう。
 「柔ちゃんは家事もこなし、オリンピックで金を取ったんだ。お前は金メダルを取る必要もないのだから、家事くらい完璧にこなせ」と。
 パラサイト主婦相手であれば、それもよかろう、と思うけれど、当たり前に仕事を持つママ、同じようにスポーツにかけているママだとしたら、そんなのは追い出したほうがよい(ちなみに、柔ちゃんの立場は、会社員なの? 第一号被保険者なの? 夫がプロスポーツ選手である以上、第三号被保険者であることはないだろうけど)。

 まだ頑張れる、というのであれば、その程度で「家族のサポートがあるから」などと言わず、もっと夫を使いなさい。保育園にも入れて、時間を作り、もっと練習すればよい。
 で、次のオリンピックで、本当に「ママでも金」を取ればよい。
 そうして初めて、日本のママさん選手のためになろうというものよ。

コメント

_ おりた・あこ ― 2008/08/12 10:17:03

子供がいる女性の選手だけ「ママ選手」「ママは頑張った!」「育児との両立」と言われて、男性だと「パパ選手」とは言われないのも気になります。
スポーツ界は、そういう意識が余計に強いんでしょうかね。

そういう意味で、土佐礼子さんのだんなさんは、すごいと思います。彼女のサポートに徹し、旧姓で通すことを勧めたのも彼だとか。(それでも以前「主婦ランナー」と書いているニュースを読んでがっくりしましたが)

_ すう ― 2008/08/18 20:30:34

土佐選手は残念でしたね。

同じ柔道選手でも、妻が夫のために資格を取ろうと、家事育児と勉強を両立させようと頑張っているのを見て、それに協力するのではなく「俺は俺の仕事をする」と言った人がいるとか(専念した甲斐があって金メダル取ったらしいですけど)。
谷選手も「(私は柔道家なんだから)私は私の仕事をする」と言ってくれることを祈りたいです。

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