辞めたくなった気持ちがわかるような気がする。2008/09/07 19:55:10

 責任を放棄した福田前首相のことなどすっかり忘れたかのように(一部には、“そう仕向けた”との言動も見られたようで・・・)、次の総裁は自分だとばかりに、みんなでパフォーマンスに興じている。
 巷では、「強力なリーダーシップを持った人がいい」という声もあるようだけれど、そんなものないほうがいい。
 多くの日本人は、そんなに「他人に任せたがり」なのだろうか? 自分の目の前の生活のためには、他人を蹴落としたり、誰かに追従したりするのを惜しまない割には、自分の将来、自分の子供達の未来のために一番大事な部分を、どうして他人に任せようとするのか、私には理解できない。

 かなり以前に、政治家は頭の悪いほうがよいとか、強固な意志を持たないほうがよいとか、そんなことを読んで、深く納得したことがある。
 戦後の復興期だの、国の基盤が脆弱すぎるとかならまだしも、今強力なリーダーシップを求める理由があるだろうか?
 景気が悪い、格差社会、地球温暖化・・・考えなくてはならないことはいくらでもある。ただし、それに強力なリーダーシップなど必要ない。
 強力なリーダーシップがあると、多くの人が「あの人に任せておけばいいや」と自分の意志を投げ出しかねない。
 愚かな人たちであればそれもいいだろうけど、まともな人にとっては迷惑千万!
 必要なのは、国の状況を見極め、国民の意見を聞き、正しい道を取るための努力を惜しまない人だ。
 リーダーシップも多少は必要だろうけれど、強力である必要はない。強力である必要があるとすれば、国民に対してではなく、党内のわからず屋を導くものであるべきだ。

 自民党の総裁選など、私には無関係である。しかし、今の政権をとりあえず彼らが握っている以上、見て見ぬふりをするわけにもいかないが、相変わらず大したのは出ていない。
 漫画オタクのお坊ちゃんが有力だと言うから、日本人てつくづくお人好しというか、日和見というか、情けないの一言に尽きる。
 とはいえ、「福祉目的にするから消費税を上げる」などというのオヤジさんもバカらしい。
 消費税は、導入された当初から“福祉目的”だったはずだ。今後の福祉のために絶対必要!と言って無理矢理国会を通したのはあんたたちだったでしょうに(その後、税率を上げたのも、同じ目的だったよな)。「この口が、この口が言ってるのか」と彼の口を捻りあげてやりたいのを我慢するのが精一杯である。
 軍事オタクは言語道断。そんなにやりたいのなら、遠くの海で給油するんじゃなくて、アフガニスタンかイラクにもう一度乗り込めばいいのに。その方が、よっぽど国際貢献してる気になって、満足度もあがるんじゃないの? で、あんたが最前線に立ちなさい!
 アメリカでも「早く撤退すべきでは」などと言われているこのご時勢に、「他の国がやっているのに、日本だけ知らんぷりは恥ずかしい」などと言っている輩のほうがよっぽど恥ずかしい(何もしていない国は他にもある!)。

 全然支持も支援もしていない党でありながら、自分の未来のためには気にしなくてはならないのが忌々しい。
 福田前首相が辞めたくなった気持ちはよくわかる。彼らを仕切るリーダーシップがなかった彼には、内部からの訳がわからん突き上げは、それはそれは辛かったに違いない。

最短内閣を目指せ!2008/09/26 21:09:46

 新しいけど、誰よりも古くてどうしようもない内閣が発足したけれど、公明党もよくあれで納得したと感心してしまう。
 政権交代が終わった後から「ごめんなさい」すれば、許してもらえると計算しているの“かも”しれないけれど(政権交代がならなかったら、今のままいたほうがいいしね)。
 給油活動に反対した時は、ようやくまともになったと思ったのに、ちょっと残念。
 とにかく早く衆議院を解散して、最短の内閣になってちょうだいな。

 今回のバカ騒ぎでひとつ意外だったのが、野中広務氏が「二度と戦争を起こさないような国づくり」と言ったことだった(毎日新聞で、総裁選についての意見を聞いていたときのこと)。
 どんなことがあっても、憲法九条だけは変えてはだめだ。
 それを名言する人であれば、自民党だって支持するんだけどねぇ。