オリ・パラに出場したアスリートにはがっかりだった2021/09/08 19:50:19

 開催してはいけなかったオリンピックが終わって、絶対開催してはいけなかったパラリンピックが終わって、日本は最悪な状態だ。

 オリンピック期間中は毎日感染者の記録を更新し続け、多少減り始めたこの頃でも、重症者は減らないし、病院は人を受け入れられず、機材も足りず、自宅療養者からも死者が続出している。
 あきれることに、この状況の中で、オリ・パラに出場したアスリートは日々、出場できた事への感謝や、支えてくれた人の感謝だけで、誰一人として、コロナ感染が広がり、病院に受け入れられなかった妊婦が死産したり、流産したりしている状況に謝罪もしないし、そもそも言及しようともせず、「それ、どこの国の話ですか?」とばかりのふるまいしか見せなかった。

 勝っても負けても「次の五輪を目指す」と言い、誰一人、コロナ感染拡大の片棒をかついだ責任をとって、引退しようとしなかった。
 フェンシングを始めとして、いくつかの競技には報奨金が出たらしいが、誰からも、コロナ対策のために寄付したとかの話は聞かなかったな。

 メディアも悪いと思う。
 本当は、オリ・パラなど、結果を伝えるだけにすべきだったのだ。
 わざわざ高温多湿の時期に開催させた米国テレビ局の中継は大失敗だったというし、それがわかっていながら、コロナ関連のニュースをそっちのけで、オリ・パラの放送などすべきではなかったのだ。

 オリンピックは大好きだったけれど、今後はたとえそれがコロナ禍を克服した後であっても、楽しめるかわからない。
 ましてや、東京オリ・パラに出場した選手だったら、目にするのも嫌なので、楽しむこともなくなるだろう。

 本当に、オリ・パラに出場したアスリートにはがっかりだ。
 「選手としては出場したい。でも人としては開催に反対」といったアスリートがいたが、その人たちはどうしただろう?
 選手として出場した人は、人であることをやめ、自己満足のためにオリ・パラを楽しんでいたようだ。
 そんな人たちを、どうしたら尊敬したり、憧れたりできるだろうか?
 東京五輪は、人の醜さをこれでもかというほど見せつけた大会に終わったのだ。
 残念だな。

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