誰か教えて2006/04/08 21:17:43

 友達が買い物に行く話をしていた時に、こう言った。「今年のコンセプトは『女らしいかわいらしさ』」
 果たして、彼女は何を買おうとするのだろうか?

 『女らしい服装』とか、『女らしい格好』とかいうとき、人は何を想像する?
 女が“女物”として売られている服を着ていたら、それが『女らしい服装』だろうと私は思うのだけれど、でも違うよね?
 リボンふりふり、とか、フリルばりばり(?)とか、レースびらびら、とかそんなとこか? それとも、超ミニスカートとか?

 しかも、彼女は“女らしい”かわいらしさ、と言っているということは、“男らしい”かわいらしさってものがあるってことだよねぇ?
 「ジェンダーフリーは、女らしさや男らしさを否定する“悪い”考え方だ」というような、頭の弱い人たちがいるけれど、彼等にいつも聞きたい「その女らしさや男らしさって何よ?」という疑問が、この一言で再燃した。
 アンチジェンフリだというある呉服屋の人が、「『女らしい優美な柄ですね』という褒め言葉が、否定されるからおかしい」などと言っている記事を読んだことがあるけど、「女らしい」だの「男らしい」という言葉をつけないと表現できないものって何?
 相変わらず、誰も答えを教えてくれないけれど、とりあえず、彼女が選ぶ服を見てみようかな。

ちょっとだけ目から鱗2006/04/11 22:41:38

 民主党の党首となった小沢さんの「A級戦犯は合祀される資格なし」との発言に、ちょっとだけ目から鱗がおちた思いがした。
 もともと「戦争を起こした責任者なのだから、祀られるべきじゃない」と思っていたけれど、「戦死者じゃないのだから、祀られる資格じゃない」という理由は、「そりゃそーだ!」と大きく頷いてしまった。

 その発言に対して、まだ戦争愛好者からの苦情はないようだけれど、奴らといえども、「戦死者じゃない」という理由は覆せないでしょう。
 そもそも祀られる資格がないのなら、分祀する必要もないし、分祀の問題は解決しちゃうじゃない!

 ただ、「彼等を祀るべき対象からはずしたら、天皇も首相も参拝に行けばいい」という言葉だけはちょっと納得できない。
 そもそも“靖国神社”自体、戦死の理由付けのために、戦死者を神に祀りあげただけで、神道でいうところの“神の社”ではないわけでしょ?
 二度と戦争をしないという誓いをたてるために参拝するのはいいけれど、「遊就館」の存在は、あのアメリカですら認めないのだから、「遊就館」はつぶすとか、いっそのこと、靖国神社を廃止(?)すべきなんじゃないかしらね?

国を愛する必要はありません2006/04/15 20:36:53

 教育基本法の改正が、戦争愛好者のうちでは喧しいが、とりあえずは一度は落ち着いたらしい。でも、相変わらずバカバカしい内容のようである。

 「伝統と文化を尊重し、それをはぐくんできた郷土と国を愛し、他国を尊重し・・・」
 彼等が心底真面目な顔で、この文言を考えたとしたら、笑止千万!
 彼等には、過去や未来は言うに及ばず、現実さえも見えていないんだなぁとつくづく思ってしまう。

 尊ぶべき伝統と文化もあるにはある。でも、捨て去るべき伝統と文化もた~くさんある。捨て去るべき伝統や文化をはぐくんできた郷土や国を愛するなんて、絶対無理である。
 それに他国を尊重するのはいいとして、戦争に協力する必要はないし、第一それを言い出している張本人達が、他国を尊重するどころか、自分の過ちを認めずに、「うるさいんだよ、あんたら」などという態度を取っているのに、よく子供らにそんなこと言えるよね。
 まぁ、自分の身を反省してそんな文言を付け加えたのだとしたら、褒めてやってもいいけどさ。

 東京都の教育委員会は、「校長先生の決定に一切逆らう事なかれ」などという通達を出し、一般の教職員の意思を閉め出すことを強制しようとしているらしいし、一体、これからの日本の子供達はどんなふうに育てられてしまうのか、想像するだけで恐ろしいよ・・・。
 教育基本法はまだ改正の申し入れだけで、これで決定したわけじゃないから、まだいいけど、それにしても、教育に携わる資格のない人間に改正なんかさせるのはやめなさい。

 子供達よ、国を愛する必要などありません。
 国は何かを強制することはあっても、君たちを愛してくれることはありません。
 子供達よ、君たちの家族や友達、身の回りの環境を愛せばいい。
 そうすれば、自分が自分らしく生きられるように、大好きな人がその人らしく生きられるように、何をしたら良いのか、何が必要なのか、そんなことが考えられるようになるし、みんながそうであれば、自然に“国”を誇れるようにもなるし、世界の人から認めてだってもらえるから。

ふざけるな、IAEA2006/04/22 20:26:00

 NHKスペシャル『汚された大地で~チェルノブイリ20年後の真実』を見た。
 今年は、あのチェルノブイリ原発事故からちょうど20年。
 あの頃は日本にも、“放射能の雨が降る”という話があって、ひどく怖かった記憶がある。

 放射能が降り注ぎ続けたベラルーシ、ウクライナに住み続けた人々、あの時気休め程度の防護策で後始末をした人々が、若くして死んだり、病気で苦しみ続けているにも関わらず、あのIAEAは、彼等の苦痛を「原因はチェルノブイリではなく、自分たちの日頃の不摂生だ」と発表したのだそうだ。
 全体主義にありがちな、“何事も事実は伝えない”という国の方針で、全く知らずに放射能を浴び続けた人たちを切って捨てたわけだ。
 その理由は、「原子力発電所に反対する声を抑えたいから」だそうだ。
 そのくせ、原子力発電所を作りたいと言っているだけのイラクや北朝鮮を「冗談じゃない」とばかりに横やりをいれたりして、それが認められてあのエルバラダイはノーベル平和賞まで受けたじゃないか!

 ふざけるな! お前らに、ノーベル平和賞なんぞ受ける資格はない!
 彼等の声を聞け! 自分自身で、あの地を歩き、住み、それでも問題ないと言うなら、自分自身の体で証明してみろ!

 さすがに関係者からは、異論が相次いで、仕方なく訂正版を発表したらしいが、全然事実を認めてはいない。

 広島や長崎も違い、今尚残るチェルノブイリから少しずつ漏れ出る放射能に、人々は冒され続けている。その低線量長期被爆は、今後どんな影響が出てくるのかもわからない。
 それなのに、ベラルーシは、国自らが、「もう大丈夫だから、戻っておいでよ」と、放射能に冒された大地に人々を呼び戻し、また同じ悲劇を繰り返そうとし始めているらしい。

 IAEAもそうだけれど、こんなことを言う奴らも、まずは自分たちがそこに住み、本当に被爆することがないのかを証明するか、戻ってきた人たちと一生を過ごすかのどちらかを選択すべきだ。

 ノーベル賞本部(?)は、IAEAの平和賞を撤回すべきだ。また、IAEAは平和賞を返却すべきだ。
 事実を認めろ、事実を伝えろ、そうしてから初めて、他国に干渉し、賞を受ければいい。

我々は変わったか?2006/04/25 20:49:32

 福知山線の脱線事故からちょうど1年。
 今も遺族の悲しみは消えてはいないし、JR西日本の安全対策が進んだという話も残念ながら聞かない。
 が、JRを責める前に、我々自身は本当に変われただろうか?

 JR西日本の安全対策も生ぬるい感は否めないが、「より早く、より安全に」と両方欲張らず、「少しゆっくり、より安全に」というところでいいんじゃないかい?

 昨日のJR東日本みたいな、工事の工法のミスで、電車が遅れるなんてことは認められないにしても、降車乗車に時間がかかって遅れたとか、人身事故で遅れたとか、ただスピードを上げれば済むという思いこみが、余計なプレッシャーになってしまうんでしょうに。
 福知山線の死んでしまった運転手みたいな人を二度と出さないために、まず我々が考えを改めなければならないはず(去年も書いたが)。

 徒歩ならいざしらず、電車にせよ、バスにせよ、飛行機だって人為的なものは必ず遅れるものだ。
 いざという時のことを考えて、早く出発すればいいこと。遅れたら遅れたであきらめること。
 みんながそんなふうに考えていさえすれば、あの事故は起こらなかっただろうからね。

一言三兆円2006/04/30 19:44:58

 アメリカ軍のグアム移転費用を、日本に75億だか負担しろと言っていたのが、知らないうちに3兆円になったのはほんの数日前。
 拉致問題で横田さん親子+αが渡米したところ、なんと、ブッシュが会ってくれるという話になって、彼女たちは夢中になって、自分たちの思いを訴えたのは昨日の話。

 彼女たちは、なぜブッシュが会ってくれたのはわかっているのだろうか?
 ブッシュが約束通り北朝鮮に向かって「拉致問題を解決しなさい」と言うだけで、我々が3兆円を負担しなきゃいけなくなるということを、彼女たちは知っているのだろうか?
 たとえアメリカが「経済制裁をしてやるからな」と言ったところで、北朝鮮は痛くも痒くもない。
 だって、中国は絶対に賛成しないし、韓国だって、拉致問題の悲劇があったとしても、経済制裁に踏み切れるかどうかはわからない。
 アメリカが「拉致問題を解決しなさい」と言っても、たとえ「経済制裁を発動する」と言っても、今以上の進展は望めないのはわかっていることなのに、なぜ、誰もそのことを彼らに教えてやらないのだろう?
 彼らが耳を貸さないから?
 それとも、彼らは、アメリカがイラクのように北朝鮮に攻め込むに違いないと踏んでいるからなのだろうか?

 彼らの拉致された家族に対する思いはわかるけれども、拉致問題が解決するなら、他人が戦争に巻き込まれようが、自分たちの子孫が戦争愛好者になることを強制されるような世の中になろうがどうでもいい、というようなことを平気でしているのは、相変わらず理解できないし、許せない(彼らも戦争経験者でしょうに)。

 どうして彼らは、「北朝鮮に直接乗り込ませてくれ」と頼むことをしないで、他人に頼ろうとするのだろう?
 今までの進展のなさが、他人に頼っているが故だということに、早く気付いてほしい。それで、「自分たちがやらなきゃだめだ」ということに気付いてよ。
 それとも、誰かが強硬に反対しているのか?
 それならば仕方ないかもしれないけれど、結局役に立たない一言で、3兆円を負担させられたりしたら、私は彼らを恨むしかないよ。