産む機械に成り下がった人たちへ。2007/04/15 19:44:20

 代理母を求める人や、代理母を請け負うつもりのあなた方は誰一人として、柳沢の発言に腹を立てなかったんですよね?
 子供を産んだことのない私も、子供を産んだことのある一般的な女性はたちは、この発言には憤りを覚えましたが、向井夫婦のようなのや、その求めに応じるあなた方は、「その通りだもんねぇ」と思っていたんですよね。

 “子供は授かり物”と考える人たちにとって、子供を産む自分自身を、“子供を産む機械だ”などとは思いもしないし、そんな考えは“出産”への侮辱だと思うので、 あなた方が、なぜ自ら人間をやめ、“機械”に成り下がろうとするのか、とうてい理解できないでしょう。

 代理母になることは、「いいことをした」という満足感に浸れたり、ほめてもらえると思っているのでしょうか? それとも、その間の生活の保障を得たいだけなのでしょうか?
 確かに、自己満足であれば、十分に浸れるでしょう。もし、自分に子供を産む以外に能力がなければ、唯一の能力を使うことが、生活の糧を得ることにもなるのかもしれません。あなた方の夫も、「体を資本にお金を得てくれるなんて、最高だ!」とほめてくれるような人なんでしょう。

 でも、あなた方を求める人たちは、その気持ちに答えるつもりは毛頭ないですよ。
 代理母を求めるような輩は、人を人と思わない人たちです。彼らは、自分のことは「同情されて当たり前な女性」と勘違いし、他の女性たちのことは、「産む機械」だと思っている、究極の自己中心主義者であり、自分の血をひく子供が手に入れば、あとはどうだっていいのです。
 代理母の健康を心配するのは、おなかにいる子供が万一“正常に”生まれなかったりしたら、自分たちの欲求を満たせないからであって、あなたを心配しているからではありません。
 あなたが死んだって気にしないし、少しはありがたかってくれるだろうけれど、産まれたとたんに、あなた方のことなんてきれいさっぱり記憶から消え去り、「自分が産んだんだから、出生届を受け取れ!」などと役所に平然と嘘をつくような輩ばかりだということ、わかっていますか?
 今回産む機械を募集した医師とやらも、あなた方は“ボランティア”だと言っています。生活の保障などみてもらえるなんて、とんでもない! もしかすると、命を落としてたところで、「壊れちゃたから」と、次の機械を選定されるだけで終わるかも知れないのだということ、本当に理解しているのですか?

 それでも機械でいたいなら、それもいいでしょう。
 “機械”を心配する必要もありませんから、何も言いません。
 二度と人間扱いされなくなったとしても、文句は言えないのだということ、よーく理解して、“機械”の役割を十分に果たしてください。