日々の投げ入れ箱

　先日の参議院での野党による強行採決に関する自民党の反応はお笑いだった。
　衆議院だろうが、参議院だろうが、強行採決は今までは自民党の十八番だったろうに、何を今更反発しているんだか。
　一番笑えたのは、「衆議院でどうせ廃案になるんだから、採決するのは無駄だ」と言ったのがいたことかな。
　確かにそうなんだけど、彼らが法案の内容ではなく、“誰が出したのか”ということしか気にとめていないことが改めてわかって、「そんな政治屋どもはやっぱりいらないね」との思いを強くした。

　ただね、民主党も強行採決をすべきだったのか、という気持ちは残る。
　「あいつらがやっていることをやって何が悪い」というのだとしたら、子供の喧嘩レベルだし、社民党や共産党は、自分たちも支持した案ではあったけれども、結果的に支持したことを後悔するような口ぶりになってしまったようで、せっかく野党が団結してきたかと思えたのに、駄目にしてしまったのだから。
　国民の支持が離れた党とはいえ、野党が野党でバラバラだったら、それをなかなかひっくり返すことができなくなる。そうでなくても、奴らは民意を問うこともせず、「石にかじりついてでも・・・」と恥ずかしげもなく政権にしがみついているのに。

　それに、定額給付金って、結局ばらまかれるそうだね。
　1万2千円ぽっちのお金で何をしようと言うのだろう？
　自分たちの寮に囲い込んで働かせていた人達を、平気で放り出そうとする企業が続出する中で、市町村がそれを救おうと、家を確保したり、仕事を割り振ろうとしているのならば、それを助けるのが先だろうに。
　ばらまくのだって金がかかるし、今そんな余裕のある市町村がどこにあるっていうんだろう。県単位でもっと反対の声をあげてちょうだい！

　家を追われた人にきちんと給付できるのか？
　住民票を移していない人にどうやって知らせ、どうやって給付するの？
　日本国民全員にきちんと配れなかったらどうするつもりなの？
　いい加減に、もう少し、もう少しだけでいいから、国民のためになることをしてみてよ、自民党！