日本の未来、世界の未来2020/01/13 00:10:15

 NHKで三が日にやっていた『10years after 未来への分岐点』を見た。
 とても恐ろしい内容だった。
 2030年までの10年が人類の未来を決めるという大層重たい話だったのだけれど、内容を見れば見るほど、救いのない世界が広がっていくようだった。

 温暖化、水不足、テクノロジーの進化による脅威・・・
 セクシーに温暖化を解決したいという似非大臣、水不足と洪水、雪不足と豪雪を繰り返す国内、無人の戦闘機でリストに挙げられた人間の善悪を判断もせず爆撃する国々、AIに採用を任せ、女性差別、人種差別を増長させる企業、AIに仕事を任せ、失業者を増やそうとする企業、「人の遺伝子は操作しない」と言いつつ、新しい生命体を創り出す遺伝学者・・・。
 これらを止めようとせずに、人類に未来はあるのだろうか?

 確かにどれについても、希望の片鱗は世界各地で見られる。
 グレタさんのような若者が現れ、世界各地で若者が声を上げ始めた。
 ヨルダンでは、砂漠に木を植え始め、今年(去年?)初めて花が咲いたそうだ。
 でも、残念ながら、成果が小さすぎる。涙が出るほど感動したが、今後にも期待したいが、でも小さすぎる・・・。

 なぜなら、世界中に、その国で史上最悪な人間を指導者に選ぶような人々が多くいすぎる。
 オーストラリアでどのくらいの森林が焼け、どれだけの動植物が犠牲になったか?
 アマゾンが焼き払われようとしているのに、それが正しいと言っているようなどうしようもない大統領がいまだに大統領のままだ。

 悲観してはだめだ。顔を上げて生きていかなきゃ。明るい未来のために努力を惜しんではならない。
 でも、資源を無駄遣いする仮想通貨を流通させようとしたり、働き方改革だとか言って、テレワークを推奨したり、やたらとAIを導入しようとしたり、平気で自分たちの未来をつぶそうとする動きを止めて、まともな世の中に戻すことはできるのだろうか?

 声を上げ続けなきゃいけないのはわかっているけれど、それでも辛い番組だった。

 ニュースは、史上最悪政権に加担しすぎるNHKだが、ドキュメンタリーの制作陣はまだまだまともな人も多いと思う。
 年末に放送された『証言ドキュメント 永田町・権力の攻防「最長政権 その光と影』といい、この番組といい、彼らは我々に何を伝えようとしているのだろうか。
 一人でも多くの人間が、まともな頭を取り戻してくれるように祈らずにはいられない。