救いようのない人間に首相をさせているフシギの国ニッポン2006/08/15 22:39:36

 国の予算や国民の生活に関わる公約は「そんなもの守れなくても大したことない」と言い放つくせに、靖国参拝だけは「公約だから守らなくてはならない」などと、バカも休み休み言え、と言いたいくらいのどこぞの国の首相が、その公約を日本をこれ以上ないほどに貶めるために実行したことについては、どうせやるだろうと思っていた私としては、「ああ、そう(バカにつける薬はないっていうしね)」というところでおしまい。
 それよりも、そんなことを中継して、交通情報や天気予報といった重要な情報を提供してくれないNHKに腹を立てていた。

 でも、中曽根氏が、「靖国参拝を公約とすべきではない。総理・総裁の立場に私的参拝はない」と小泉を批判したことが「へぇ」だったね。
 本人も21年前にやはり終戦記念日に靖国を参拝して物議をかもしたにも関わらず、である。21年経って少しは成長したのか? それとも、「黙って公人として参拝しろ」という意味なのか?

 あと、何よりも心に残ったのは、日経BPのサイトに掲載されていた立花隆氏と大前研一氏のコラム。
 両者とも、靖国参拝が与える影響をきちんと分析して、「A級戦犯分祀、靖国参拝反対」の立場は同じでも、当然ながらスタンスは違っている。
 立花氏は、A級戦犯遺族を始め、参拝をしたがる人々を一刀両断し、非常に天皇に同情的なのに比べ、大前氏は、A級戦犯の遺族に同情的で(戦争責任がないという意味ではないけれど)、天皇に対して、「自分に戦争責任がないとでも言うような発言はどうか?」としているのが、非常に面白い。
 個人的な感想は、両者の中間くらいに位置するのだけれど、この二人のコラムが、今日の靖国関連のどのニュースよりも、面白かったな!

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